下痢・便秘とは

下痢とは、水分が多く便に含まれる状態です。一方、便秘とは腸の蠕動運動が抑えられたり便の材料が少なくなったりして便が硬く、排便が困難になる状態を示します。便の形状や頻度、排便時の感覚などから、これらの症状を判断するのです。

下痢や便秘は、ほんの一時的な症状である場合もあれば、他の疾患の兆候である場合もあります。 たとえば食物を摂取した後すぐの急性下痢は食中毒や感染症の可能性が考えられますが、持続する下痢や便秘は消化器系の疾患や、ストレス、生活習慣の乱れなどが原因として考えられるのです。

一般的に起きやすい下痢と便秘なので、放置される方も少なくありません。しかし、慢性化している場合には必ず理由があります。大事になる前に、一度受診されると安心です。

下痢・便秘になる原因と症状

下痢や便秘は、私たちが日常的に経験する機会が多い消化器系の症状です。下痢は腸の動きが活発になり、水分を吸収する時間が短縮されるために起こります。ウイルス性の感染、食中毒、薬の副作用、食物の不耐性などが原因となることが多いです。

一方、便秘は腸の動きが遅くなり、硬くて出にくい便が形成される状態を指します。食物の摂取量の減少、運動不足、脱水、ストレス、特定の薬の使用が主な原因です。

症状としては、下痢の場合は頻繁な腹痛や水様便、便秘の場合は3日以上の排便がない、排便時の痛みや不完全感を感じるなどが挙げられます。

下痢・便秘の検査法と治療法

下痢や便秘が持続的に続く場合の主な検査方法としては、血液検査や便検査、腹部X線、超音波検査、大腸カメラ検査などが考えられます。便検査では便の中に潜血や特定のバクテリアが増殖していないかなどを調べるのが目的です。

下痢、便秘どちらにせよ治療を必要とする場合も、そうでない場合もあります。便の状態が気になる場合はご相談下さい。